「タイヤ交換したほうがいいですよ」とガソリンスタンドなどで言われたときに、どうしたらいいのか困った経験をした方、「タイヤのミゾは充分にあるし、傷も無いからまだ大丈夫なはず!!」と、タイヤを放置している方はいませんか?「交換は、まだ大丈夫だろう……」と根拠の無い自己判断はとても危険です。
本当のところ、ベストな交換タイミングはいつ?本記事では、賢く、無駄なく、安全なカーライフを送るために、ご自身が納得してタイヤの交換ができるよう、タイヤの交換時期の目安と寿命を延ばすコツもあわせてご紹介。

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スリップサインが出たら即交換!!

●スリップサインが出るまでOK?答えはNO!! 残り溝3.2mmで交換をおすすめ

確実にタイヤを交換しなくてはいけない判断基準のひとつが、タイヤのスリップサインです。タイヤの側面には三角マーク(△印)があります。その三角マークの延長線上のタイヤの溝をチェックすると、溝の奥にゴムが盛り上がった部分があります。これがスリップサイン(写真参照)。

タイヤが摩耗し、溝の深さが1.6mmになってしまうと、スリップサインはタイヤの表面(トレッド面)と同じ高さになります。スリップサインは「そのままのタイヤで走行していると、スリップしやすい状態になっていますよ!」と知らせるもの。車検では、溝の深さは保安基準の1.6mm以上であれば合格、1.6mm未満の場合は通りません。
ではスリップサインが出るまで走行してOKなのかというと、“安全”に車を走らせるという観点では、答えはNOです。溝が減っている状態では排水力が落ちるので、特に雨の日は滑りやすくなります。例えばブレーキを踏んだときにすぅーと滑る感覚があったり、停止するまでの距離(制動距離)が伸びたりしてくるときは、タイヤが路面を捉えるグリップ性能が落ちるのでスリップもしやすい状態です。さらに、ハイドロプレーニング現象(路面とタイヤの間に水が入り込んでタイヤが浮いた状態になり、ハンドル操作、アクセル、ブレーキが効かなくなる状態)も起こりやすい状況に…。
では早めのタイヤ交換という時期の目安は? と疑問に思った方もいますよね。

●タイヤの溝1.6mm未満は、道路交通法違反

車で走行する時は、タイヤの溝が1.6mm(乗用車の場合)以上あること。これは道路運送車両の保安基準に定められています。スリップサインが出た状態でタイヤを使用するのは、危険であるばかりでなく、整備不良と判断され、道路交通法違反となることも。1本でもスリップサインが出た場合は車検に通りません。すぐにタイヤの交換が必要です。ちなみに、乗用車と小型トラック、大型トラック&バスの場合、保安基準で定められたタイヤの溝の深さが異なります。

一般道路高速道路
乗用車1.6mm以上1.6mm以上
小型トラック1.6mm以上2.4mm以上
大型トラック&バス1.6mm以上3.2mm以上
点検1
点検2

専用のタイヤ溝測定器を用いて残溝を点検します。

タイヤ交換時期の目安

【走行距離】で判断する

●32,000kmが1つの目安

タイヤのサイズにもよりますが、一般的なタイヤのゴムは走行距離約5,000kmにつき1mm摩耗します。
新品タイヤの溝は、ブランド・サイズにより異なりますが約8mm位。
車の使用状況や路面状況によってもタイヤの減り方は変わってきますが、32,000km走行すると、タイヤの溝は1.6mmになる計算です。つまり新品タイヤに交換後、走行距離32,000kmが使用限度の目安となります。
ですがこれはあくまで机上の計算。使用状況によってもタイヤの摩耗具合は異なりますし、先述の通りタイヤ残りの溝が1.6mm以上なら安心というわけではございません。雨の日のグリップ力は落ち、滑りやすい状態です。雨の日に道路を走って、滑りやすさを感じたら早めにタイヤ交換をしましょう。

【使用年数】で判断する

●製造年週はタイヤ側面に表示!!

タイヤメーカーはタイヤの消費期限を明記していませんが、使用開始後4~5年で、交換を推奨しています。
タイヤはゴム製品ですので、溝が充分にあっても、使用しなくても時間の経過とともにゴムの状態は劣化していきます。
明確なタイヤの消費期限を決められないのは、保有者によって、タイヤの保管状況、車の使用状況、運転方法などが違うため。たとえば、砂利道や下道走行が多い車や常に車内に荷物を多く積んで走る車などは、タイヤの減りは早くなります。
さらに屋外駐車の車は、紫外線と雨風に晒されるので、ゴムの劣化が早くなる傾向に。
ゴムが劣化したまま走り続けると、タイヤが突然バースト(破裂)する場合があります。
タイヤのバーストは、自分だけでなく他の車を巻き込む大きな事故につながる可能性もあり、とても危険です。
使用年数を把握するにあたり、大切なことは今履いているタイヤが生年月日、つまり、いつ製造されたのか?
中古車を購入した人や、いつタイヤ交換したのか覚えていない方もご安心を。製造年数はタイヤ側面に表記しています。

タイヤ

見方として、写真を例に紹介すると、X以降の4桁の数字「2208」が製造年週です。最初2桁の数字22が、週を表し、08が年を示します。つまり、2008年22週目(5月下旬ごろ)に製造されたタイヤという意味です。

【見た目】で判断する

●傷や変形がないか、タイヤ表面の摩耗状態をチェック

日常点検は安全に車を走らせるためのコツ。タイヤの傷や亀裂、ひび割れ、偏摩耗などしていないか、車を走らせる前後はタイヤの状態を注意して確認する習慣をつけましょう。タイヤチェックを習慣化させることで、いち早くタイヤの異変に気が付くこともできます。

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